今日、街角で偶然ビル・エヴァンス(Bill Evans)の「Waltz for Debby」を久しぶりに耳にした。
音楽を聴くような場所ではなかったが、思わず立ち止まってしまった。
名盤「ワルツ・フォー・デビー」
自宅に帰りさっそく聴き直した。あまりにも有名なアルバムなので自分が今更語るべきことは無いのだが、本当に素晴らしいと改めて思う。
Waltz For Debby
美しい曲が多く聞きやすいためジャズ入門の一枚として売れ続けているようだが、入門盤と言うにしては実はトリオのインタープレイは非常に複雑で奥が深く、美しすぎる。
この動画は数年後新しいメンバーで演奏されテレビで放送されたものらしい
このアルバム1961年6月25日のビレッジ・バンガードでのライブが録音されたもので、恐ろしいほどスローで本当に美しい一曲目の「My Foolish Heart」が始まると同時に聞くもの達はその録音現場に居合わせたような錯覚に陥る。
My Foolish Heart
ある意味で不思議な一枚で三人の素晴らしい演奏の後ろで客の話声や食事中と思われる食器の音などが精密に録音されているのだ。
良いオーディオで聞くと、キャッシャーや地下鉄の音まで再現できると言われている(当然うちのシステムではそこまで聞こえませんが)。
目を閉じて聞くと半端じゃない臨場感がある。
知的でリリカル。ビル・エヴァンスは、本当に素晴らしい作品が多いが特にこの一枚には特別な思い入れを持ってしまう。
残念なことにこの録音の11日後にベースのスコット・ラファロが自動車事故で亡くなってしまい、このトリオでの演奏はこれが最後だった。
P Bill Evans
B Rocco Scott LaFaro
Dr Paul Motian
Waltz for Debby
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